今回は日常生活で頻繁に起こる”脚がつる”をテーマに掲載いたします。
皆様の中にも夜中やスポーツの最中に発生したことがあるのではないでしょうか?
急激な痛みを伴い、収まるまで身動きが取れない事も耳にします。
あんどう接骨院の患者様にもこのような症状を訴える方は多くおられます。そのような患者様に対し本記事の内容をお伝えしておりますので、ぜひ最後までお読みいただき生活の助けとなることを願っております。
‘脚がつる’という現象は、医学的には有痛性筋痙攣と呼ばれ、突然の激しい痛みを伴って筋肉が硬直する状態を指します。多くの人が一度は経験する身近なトラブルですが、その原因と適切な対策を知ることで、予防や発症時の対処が可能になります。
この記事では、脚がつる主な原因と、家庭でできる応急処置、そして根本的な解決策としての接骨院の役割について、詳しく解説します。
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1. 脚がつる原因:なぜ筋肉は勝手に暴走するのか?
脚がつる原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。

1-1. 水分・ミネラル不足
最も一般的な原因の一つが、水分とミネラルの不足です。特に、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった電解質は、神経から筋肉への信号伝達をスムーズに行うために不可欠です。
- 発汗によるミネラル喪失: 運動や暑い環境での活動、あるいは風邪による発熱で大量に汗をかくと、水分とともにミネラルも体外へ排出されます。
- 偏った食生活: バランスの悪い食事や過度なダイエットは、ミネラルの摂取量を不足させます。特にマグネシウムは筋肉の弛緩に重要な役割を果たし、不足すると筋肉が収縮したままになりやすくなります。
- 利尿作用のある飲料: アルコールやカフェインを多く含む飲料は、利尿作用によって体内の水分やミネラルを排出しやすくなります。
1-2. 筋肉の疲労
長時間の立ち仕事や歩行、激しい運動などによって筋肉が過度に疲労すると、筋肉を動かすためのエネルギー源が枯渇します。この状態が続くと、神経と筋肉の連携がうまくいかなくなり、痙攣を引き起こしやすくなります。
- 運動後のケア不足: クールダウンやストレッチを怠ると、疲労物質が筋肉内に蓄積しやすくなります。
- 急な運動: 普段運動不足の人が急に激しい運動をすると、筋肉がその負荷に耐えきれず、痙攣を起こすリスクが高まります。
1-3. 冷え
体が冷えると血管が収縮し、血行が悪くなります。血行不良は筋肉への酸素や栄養の供給を妨げ、老廃物の排出を滞らせます。この状態は筋肉を硬くし、神経を刺激しやすくなるため、痙攣を引き起こす原因となります。特に、就寝中の冷えは大きな要因の一つです。
1-4. 栄養不良と病気
上記以外にも、以下のような原因が脚がつる背景に潜んでいることがあります。
- ビタミンB群の不足: 神経機能の維持に不可欠なビタミンB群が不足すると、神経伝達が不安定になります。
- 特定の病気: 糖尿病、甲状腺機能低下症、腎臓病、血管の病気などは、脚がつる症状を伴うことがあります。
- 薬剤の副作用: 一部の降圧剤や利尿剤には、脚がつるという副作用が報告されています。

2. つってしまった時の対処法:痛みを和らげる応急処置
脚がつってしまった時は、まず落ち着いて以下の応急処置を試みましょう。無理に動かすと、筋肉を痛める可能性があります。
2-1. 痙攣した筋肉をゆっくり伸ばす
つった筋肉と反対の動きをして、ゆっくりとストレッチを行います。
- ふくらはぎがつった場合: 座った状態で、つま先を手前にゆっくりと引き寄せます。
- 太もも(前面)がつった場合: 立った状態で、つった側の足首を手でつかみ、お尻に向かって引き寄せます。
2-2. 筋肉を温める
冷えが原因でつった場合は、温めることで血行を促進し、痛みを和らげることができます。
- カイロや温かいタオルを当てる。
- シャワーを温かいお湯に設定し、つった部分に当てる。
- 優しくマッサージをする(強く揉まない)。

3. 再発を防ぐための根本的な対策
一時的な対処ではなく、再発を予防するためには、日頃からの生活習慣の見直しが不可欠です。

3-1. 水分・ミネラルを意識した生活
- こまめな水分補給: のどが渇く前に、こまめに水を飲みましょう。特に運動後や就寝前には必ずコップ一杯の水を飲む習慣をつけます。
- ミネラルを豊富に含む食品を摂取: バナナ(カリウム)、豆類や海藻類(マグネシウム)、乳製品や小魚(カルシウム)など、ミネラルを多く含む食品を意識して摂りましょう。
3-2. 筋肉の疲労をためない工夫
- 適度な運動とストレッチ: 普段からウォーキングなどの適度な運動を行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。運動前後のストレッチは必須です。
- マッサージやセルフケア: 疲労を感じた日は、入浴中にマッサージをするなど、筋肉のコリをほぐしましょう。
3-3. 冷え対策の徹底
- 体を冷やさない服装: 冬場は、レッグウォーマーや厚手の靴下で足元を温かく保ちます。
- 入浴で体を温める: ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、全身の血行が促進されます。
- 寝具の工夫: 就寝中に足元が冷えないよう、毛布などを活用しましょう。
4. 根本的な解決策としての接骨院の役割
「脚がつる」という症状が頻繁に起こる場合や、セルフケアだけでは改善が見られない場合は、専門家の力を借りることが有効です。特に、接骨院は脚のつりの根本原因にアプローチできる専門施設です。
4-1. 専門家による原因の特定と施術
接骨院では、柔道整復師という国家資格を持つ専門家が、脚がつる原因を多角的に分析します。
- 骨格の歪み: 骨盤や背骨が歪んでいると、重心が偏り、特定の筋肉に過度な負担がかかります。
- 姿勢の不良: 猫背や反り腰などの不良姿勢は、全身の血行を悪化させ、筋肉の緊張を引き起こします。
- 筋肉のバランスの不均衡: 特定の筋肉が過度に緊張している一方で、反対側の筋肉が弱くなっている場合、バランスの乱れから痙攣が起こりやすくなります。
接骨院では、これらの根本原因に対して、手技による骨格矯正や筋肉調整を行います。凝り固まった筋肉をほぐし、骨格の歪みを整えることで、血行を改善し、神経と筋肉の連携を正常な状態に導きます。
4-2. 運動指導と生活習慣のアドバイス
接骨院では、施術だけでなく、再発予防のためのアドバイスも重要視しています。
- 効果的なストレッチ指導: 一人ひとりの体の状態に合わせた、効果的なストレッチ方法を教えてもらえます。
- 正しい姿勢の指導: 普段の立ち方や座り方、歩き方など、姿勢を改善するための具体的なアドバイスを受けられます。
- 日常の動作指導: どのような動作が筋肉に負担をかけているのかを分析し、負担の少ない体の使い方を指導してもらえます。
4-3. 物理療法によるアプローチ
多くの接骨院では、電気療法や温熱療法などの物理療法も取り入れています。
- 電気療法: 低周波や高周波の電気刺激を用いて、筋肉をほぐし、血行を促進します。
- 温熱療法: 温かいパックなどを用いて、深部の筋肉まで温め、筋肉の緊張を緩和します。
まとめ
脚がつる現象は、一見単純なトラブルに見えますが、その背景には水分・ミネラル不足、筋肉疲労、冷え、そして姿勢や骨格の歪みなど、様々な原因が潜んでいます。
頻繁に繰り返す場合は、生活習慣を見直すとともに、根本的な原因にアプローチすることが重要です。特に、セルフケアだけでは限界がある場合は、接骨院の活用を検討してみましょう。専門家による適切な施術と生活指導を受けることで、脚がつるトラブルから解放され、より快適な日常生活を送ることが可能になります。

あんどう接骨院
院長 安藤雅紀(あんどう まさのり)
- 愛知県名古屋市出身(S63年4月21日生まれ)
- 米田柔整専門学校卒業
- 天白区の接骨院にて11年間修業
- 名東区のリハビリデイサービスにて2年間機能訓練指導員として従事
現在”愛知県立日進中学校 男子バスケットボール部外部コーチ”を務める
日進市内ミニバスケットボールチームにトレーナー・コーチとして関わる


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