
足がよくつるのですが、食事で改善できますか?何を食べればいいのかわからなくて…



サプリメントで補った方がいいとは聞くのですが、何を選べばいいのかわかりません。



こんにちは。日進市あんどう接骨院の柔道整復師・安藤雅紀です。足がつる原因のひとつとして、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラル不足が関係していることがあります。今回は、どのミネラルが筋肉と関係しているのか、食事やサプリメントでどう補えばいいのかを、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 足がつることと関係する3つのミネラルの役割
- 各ミネラルを多く含む食品リスト
- 現代人がミネラル不足になりやすい理由
- 食事だけで補いにくい場合のサプリメント活用の考え方
- ミネラルの摂りすぎ・飲み合わせの注意点
※ 本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。個々の症状・状態については、専門家へのご相談をお勧めします。
足がつることと関係する3つのミネラル
筋肉は、神経から送られる電気信号を受け取って収縮し、信号が止まると弛緩(弛む)します。この精緻な仕組みを支えているのが、血液中・細胞内の電解質(ミネラル)です。主要なミネラルのバランスが崩れると、筋肉が「収縮したまま戻れない」状態に陥りやすくなります。これがこむら返りのメカニズムのひとつです。
①マグネシウム:筋肉を「緩める」鍵
マグネシウムは、筋肉の弛緩を促す拮抗ミネラルとして働きます。カルシウムが筋肉の収縮を引き起こすのに対して、マグネシウムはその収縮を抑制し、筋肉を緩める方向に作用します。マグネシウムが不足すると、筋肉が「緩まない」方向に傾き、些細な刺激でもけいれんが起きやすくなると考えられています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人男性の推定平均必要量は280mg/日、成人女性は230mg/日です。しかし日本人の実際の摂取量はこれを下回ることが多く、現代人が最も不足しがちなミネラルのひとつとされています。
②カルシウム:収縮に必要だが過不足どちらもNG
カルシウムは筋肉の収縮を引き起こすシグナルの伝達に不可欠です。カルシウムが不足すると神経の興奮性が高まり、けいれんが起きやすくなることがあります。一方で、マグネシウムとのバランスが大切で、カルシウムだけを過剰に摂るとマグネシウムの働きを妨げる場合があります。
③カリウム:細胞内外の電解質バランスを調整
カリウムはナトリウムと拮抗しながら、細胞の内外の電解質バランスを保つ役割を担います。発汗・下痢・利尿薬の服用などでカリウムが不足すると、神経の興奮状態が乱れ、筋肉のけいれんが誘発されやすくなります。カリウムは水溶性のため、茹で過ぎ・水さらしなどで食品から流出しやすい点にも注意が必要です。
各ミネラルを多く含む食品リスト
バランスよくミネラルを摂取するために、以下の食品を日常的に取り入れることを意識しましょう。
マグネシウムを多く含む食品
- ナッツ類:アーモンド(100gあたり約310mg)、カシューナッツ、くるみ
- 大豆製品:豆腐、納豆、大豆(木綿豆腐100gあたり約50mg)
- 海藻類:わかめ、昆布、ひじき
- 穀類:玄米、オートミール(精白米より豊富)
- 緑黄色野菜:ほうれん草、枝豆、ブロッコリー
- 魚介類:するめ、しらす、あさり
カルシウムを多く含む食品
- 乳製品:牛乳(200mlあたり約220mg)、チーズ、ヨーグルト
- 小魚:しらす干し、ちりめんじゃこ、煮干し
- 大豆製品:木綿豆腐、厚揚げ、がんもどき
- 緑黄色野菜:小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ
- 海藻類:ひじき、切り干し大根
カリウムを多く含む食品
- 果物:バナナ(1本あたり約360mg)、アボカド、キウイ
- いも類:じゃがいも、さつまいも、里いも
- 野菜:ほうれん草、トマト、ブロッコリー
- 豆類:大豆、インゲン豆、えだまめ
「1日1品追加」から始めるミネラルアップ術
食事を大きく変えるのは難しいですが、「朝食にアーモンドを一握り追加する」「夕食の副菜にひじきの煮物を加える」「間食にバナナを取り入れる」など、1品ずつ追加していくだけでもミネラル摂取量は大きく変わります。
現代人がミネラル不足になりやすい理由
栄養豊富な食材が手に入りやすい現代でも、多くの方がミネラル不足に陥りやすい状況があります。
- 加工食品・外食の増加:加工の過程でミネラルが失われやすく、また塩分(ナトリウム)過多によりカリウムが排出されやすくなります
- 精白加工された穀物の摂取:白米・白パン・白砂糖はミネラルが精白の過程で大幅に取り除かれています
- 野菜・海藻の摂取不足:忙しい生活の中で緑黄色野菜や海藻を意識して摂ることが難しくなっています
- アルコールの摂取:アルコールはマグネシウムの尿中排泄を増加させます
- 発汗による損失:運動・暑い環境での作業・サウナなどで大量のミネラルが汗とともに失われます
- 利尿薬の服用:高血圧などで利尿薬を服用している方は、カリウム・マグネシウムが排出されやすくなります
▶ 足がつる7つの原因をすべて解説|こむら返りの対処法と予防策【柔道整復師監修】
食事だけで補えない場合のサプリメント活用
食事からミネラルをバランスよく摂ることが理想ですが、食事制限がある方・忙しくて食事内容が偏りがちな方・発汗量が多いスポーツをしている方などは、食事だけで十分な量を摂ることが難しい場合があります。そのような場合は、栄養補助食品(サプリメント)で不足分を補うことも選択肢のひとつです。
サプリメントを選ぶ際のポイント
- マグネシウム・カルシウム・カリウムのバランス:単体ではなくバランスよく含まれているものが使いやすい
- 添加物の少ないもの:不要な添加物が少ないシンプルな成分構成のものを選ぶ
- 用法・用量の守りやすさ:毎日継続できる飲みやすい形状・量のものを選ぶ
- 信頼できるメーカー・原材料:製造工程が明確で、原材料の品質が確認できるものを選ぶ
成長期のお子さんや、スポーツで日常的に汗をかくジュニアアスリートの場合は、特にミネラル補給が重要です。日々の食事でカバーしきれない分を、適切なサプリメントで補うことを検討してみましょう。
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ミネラルの摂りすぎ・飲み合わせの注意点
サプリメント利用時の注意点
- マグネシウムの過剰摂取:サプリメントで過剰に摂ると下痢を起こしやすくなります。用法・用量を守って使用してください
- カリウムは腎臓病の方は注意:腎機能が低下している方がカリウムを過剰に摂ると、高カリウム血症になる危険があります。腎臓病をお持ちの方は必ず医師に相談してください
- 薬との飲み合わせ:マグネシウムは一部の抗生物質や骨粗しょう症薬の吸収を妨げることがあります。服薬中の方は薬剤師・医師にご相談ください
- カルシウムとマグネシウムは同時摂取に注意:大量に同時に摂ると吸収が競合することがあるため、時間をずらして摂取するのが理想的とされています
よくある質問(Q&A)



バナナを毎日食べれば足がつらなくなりますか?



バナナはカリウムが豊富で、足がつる予防として有効な食品のひとつです。ただし、足がつる原因はカリウム不足だけではなくマグネシウム・脱水・骨盤の問題など複数あります。バナナを毎日食べることは良い習慣ですが、それだけで必ず解決するわけではありません。ミネラル全体のバランスを整えることが大切です。



ミネラルウォーターを飲めばミネラル補給になりますか?



ミネラルウォーターに含まれるミネラル量は製品によって大きく異なります。一般的に硬水(硬度300以上)はマグネシウム・カルシウムが比較的豊富ですが、軟水が多い日本のミネラルウォーターは含有量が少ないものもあります。飲料からのミネラル補給は補助的なものと考え、主に食事からの摂取を心がけましょう。



どのくらいの期間、食事を改善すれば効果を感じられますか?



ミネラルバランスの改善には、継続的な取り組みが必要です。食事内容を見直して2〜4週間続けることで、体内のミネラルバランスが整い始め、足がつる頻度が減ってくる方もいます。ただし、骨盤の歪みや基礎疾患が原因の場合は食事だけでは解決しないことがあります。
食事・栄養についてのご相談も承ります
「何を食べればいいか」「サプリメントの選び方がわからない」という方は、あんどう接骨院にお気軽にご相談ください。体のバランス確認とあわせて、日常的なセルフケアのアドバイスをいたします。
まとめ



足がつることと関係する主なミネラルは、マグネシウム・カルシウム・カリウムの3つです。特にマグネシウムは現代人が不足しがちで、ナッツ類・大豆製品・海藻・緑黄色野菜を意識して摂ることが大切です。食事だけで補いにくい場合は、サプリメントの活用も選択肢のひとつですが、過剰摂取や薬との飲み合わせに注意しながら、用法・用量を守って使いましょう。ミネラル補給は「毎日少しずつ」が基本です。
この記事のポイントまとめ
- 足がつることに関係するミネラルはマグネシウム・カルシウム・カリウム
- 特にマグネシウムは現代人が最も不足しがちで筋肉を「緩める」働きをする
- ナッツ・海藻・大豆・緑黄色野菜・バナナを積極的に摂ることが有効
- 加工食品多め・野菜少なめ・飲酒・発汗が多い方はミネラル不足になりやすい
- サプリメントは用法・用量を守り、腎臓病・服薬中の方は医師に相談を
参考資料
▶ 足がつる原因を徹底解説|こむら返りの対処法と予防策【柔道整復師監修】
【免責事項】
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。症状や体調に関するご不安がある場合は、医師・薬剤師・柔道整復師などの専門家にご相談ください。サプリメントは食品であり、疾患の治療を目的としたものではありません。
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