結論:ぎっくり腰の対処法は時期によって使い分けるのが正解
ぎっくり腰になった直後の急性期には、患部に炎症が起きているため、冷やして炎症を鎮めることが最も重要です。痛みが落ち着いてきたら、それは慢性期に移行した証拠です。この時期からは、温めて血行を促進し、筋肉の回復を促しましょう。
このように、ぎっくり腰の対処法は、その時の体の状態に合わせて「冷やす」と「温める」を使い分けることが、早期回復へのカギとなります。
なぜぎっくり腰は痛いのか?その正体を知る
突然、何の前触れもなく腰に激痛が走り、その場から動けなくなる「ぎっくり腰」。正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。その痛みの原因は、重いものを持ち上げたり、不自然な体勢になったりすることで、腰の関節、筋肉、筋膜、椎間板などに急激な負荷がかかり、組織が損傷し炎症を起こすことにあります。
この炎症が、ぎっくり腰の激しい痛みの元凶です。そして、体は痛みの信号を送ることで、これ以上患部を動かさないように警告しているのです。
発症直後(急性期):炎症を抑える「冷やす」ケア
ぎっくり腰になった直後、動くたびに激しい痛みが走る時期を急性期と呼びます。この時期は、患部が熱を持って腫れ、炎症がピークに達しています。この状態の時に温めてしまうと、血行が促進されすぎて炎症がさらに悪化し、痛みが強くなる可能性があります。
そのため、急性期には冷やすことが正しい対処法となります。冷やすことによって、炎症の広がりを抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。
冷やすケアの具体的な方法
- 氷のうや保冷剤を使う: 氷のうや保冷剤をタオルでくるみ、直接肌に当てないようにして、痛む部分に当てます。直接当てると凍傷になる危険性があるので注意が必要です。
- 冷やす時間: 1回につき15~20分程度を目安にし、1時間ほど間隔をあけて何度か繰り返しましょう。長時間冷やしすぎると血行が悪くなり、かえって回復を妨げることがあります。
- 安静にする: 冷やすケアと並行して、無理に動かず安静にすることが大切です。痛みのない楽な姿勢で横になり、腰への負担を最小限に抑えましょう。
痛みが落ち着いてきたら(慢性期):回復を促す「温める」ケア
発症から数日経ち、ズキズキとした激しい痛みが和らいできたら、慢性期に移行したと考えられます。この時期からは、温めるケアに切り替えるのが適切です。
温めることで血行が促進され、硬くなった筋肉がほぐれ、溜まった疲労物質や炎症物質が排出されやすくなります。これにより、自己治癒力が引き出され、回復を早める効果が期待できます。
温めるケアの具体的な方法
- 入浴: ぬるめ(38~40度程度)のお湯にゆっくりと浸かり、全身を温めるのが効果的です。熱すぎるお湯は体に負担をかけるため避けましょう。
- カイロやホットパック: 患部にカイロやホットパックを当てるのも良い方法です。ただし、低温やけどに注意し、直接肌に当てないようにしましょう。
- 軽いストレッチ: 痛みがほぼなくなってきたら、無理のない範囲で軽いストレッチを取り入れると、筋肉の柔軟性が高まり、再発予防にもつながります。
ぎっくり腰の「温める」「冷やす」判断基準
| 時期 | 状態 | 対処法 | 目的 |
| 急性期 | 発症直後、激しい痛み、熱感、腫れ | 炎症を鎮め、痛みを緩和する | |
| 慢性期 | 痛みが落ち着いてきた後 | 血行を促進し、筋肉をほぐす | |
専門家への相談も忘れずに
ここまで、ぎっくり腰の正しい対処法として「冷やす」と「温める」の使い分けについて解説してきましたが、これらの方法はあくまで応急処置です。
- 痛みがひどい場合
- 痛みが数日経っても改善しない場合
- 足にしびれがある場合
- 排尿や排便に異常がある場合
などは、早急に医療機関(整形外科、接骨院など)を受診し、専門医の診断を仰ぎましょう。
ぎっくり腰を繰り返さないための予防策
ぎっくり腰は、一度経験すると再発しやすいと言われています。日頃から以下の点を心がけ、ぎっくり腰になりにくい体づくりを目指しましょう。
- 正しい姿勢を意識する: 長時間同じ姿勢でいることは避け、こまめに休憩を取り、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
- 適度な運動: ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない運動で体幹の筋肉を鍛え、柔軟性を保ちましょう。
- ストレッチの習慣: お風呂上がりなど、体が温まっているときにストレッチを行うと効果的です。腰や股関節周りの筋肉を柔らかく保つことで、急な負荷にも耐えやすい体になります。
- 無理をしない: 重いものを持つときは、腰だけでなく膝も使って持ち上げるように意識しましょう。また、疲れているときは無理をせず、十分な休息を取ることが大切です。
ぎっくり腰は突然襲ってくるものですが、正しい知識を持って冷静に対処し、日頃から予防に努めることで、そのリスクを減らすことができます。自分の体の声を聞きながら、適切なケアを心がけていきましょう。
当院には多くのぎっくり腰の患者様が来院されています。
”痛めたところをとにかく指圧する”だけではぎっくり腰は改善されません。関連する他の部位も並行して治療することで治療の効果が期待できます。
また、ぎっくり腰を引き起こす前の”腰の違和感”を感じた時点で治療を開始することで、重度のぎっくり腰は回避できます。少しでも違和感があれば当院にご相談ください。

あんどう接骨院
院長 安藤雅紀(あんどう まさのり)
- 愛知県名古屋市出身(S63年4月21日生まれ)
- 米田柔整専門学校卒業
- 天白区の接骨院にて11年間修業
- 名東区のリハビリデイサービスにて2年間機能訓練指導員として従事
現在”愛知県立日進中学校 男子バスケットボール部外部コーチ”を務める
日進市内ミニバスケットボールチームにトレーナー・コーチとして関わる


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