交通事故に遭ってしまった際、「どこで治療を受ければいいのか」「治療費はどうなるのか」といった不安を抱える方は少なくありません。特に、病院での診察後に「接骨院」で治療を続けるという選択肢は、多くの方が疑問に感じる点ではないでしょうか。本記事では、接骨院での交通事故対応について、その専門性から治療の流れ、保険制度、そして注意点まで、徹底的に解説します。

1. 交通事故後の身体に起こる変化と接骨院の役割
交通事故に遭うと、身体は想像以上の強い衝撃を受けます。特に追突事故などで起こる「むち打ち」は、首や肩、背中の筋肉や靭帯が損傷し、痛みや痺れ、頭痛、めまい、吐き気などの様々な症状を引き起こします。しかし、これらの症状はレントゲンやMRIといった画像検査では異常が見つかりにくいことが多く、病院では「異常なし」と診断されるケースも少なくありません。
このような場合、接骨院での治療が有効な選択肢となります。接骨院の施術者である柔道整復師は、国家資格を持つ専門家であり、骨や関節、筋肉の構造に精通しています。また、レントゲンに写らない微細な骨格の歪みや筋肉の緊張を触診で見つけ出し、手技によるアプローチで根本的な原因に働きかけます。
具体的には、
- 手技療法: 柔道整復師の手によるマッサージや関節の調整を行い、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。
- 物理療法: 電気療法や温熱療法などを組み合わせ、痛みの緩和や治癒促進を図ります。
- 運動療法: 症状に応じて、リハビリテーションやストレッチ指導を行い、関節の可動域を広げ、再発防止を目指します。
これらの専門的な治療は、病院での対症療法(痛み止めや湿布の処方)だけでは改善しにくい症状に対して、非常に効果的です。
2. 病院と接骨院の連携が鍵!スムーズな治療の流れ
交通事故後の治療は、病院と接骨院の双方を適切に利用することが重要です。
ステップ1:事故発生直後の対応
【最優先事項】必ず警察に連絡し、事故処理を行う
- どんなに軽微な事故でも、必ず警察に届け出ましょう。事故証明書がないと、保険会社への手続きができません。
【最優先事項】必ず整形外科を受診する
- 事故直後は興奮状態にあり、痛みを感じないこともあります。しかし、後から症状が出現することが多いため、事故後すぐに整形外科を受診し、医師の診断を受けることが不可欠です。
- レントゲンやMRIなどの精密検査を行い、骨折や脱臼などの重大な損傷がないか確認してもらいましょう。
- 医師の診断書は、保険会社に提出する重要な書類となります。
ステップ2:接骨院での治療開始
1. 医師に相談し、許可を得る
- 病院での診断後、医師に「接骨院での治療を希望する」旨を伝えましょう。多くの接骨院では、医師の同意や指示に基づいた治療を推奨しています。
2. 保険会社へ連絡する
- 相手方の保険会社に、接骨院での治療を希望する旨を連絡します。
- 伝えるべき情報は、「接骨院の名前」「所在地」「電話番号」などです。
- 保険会社から治療の許可を得ることで、自賠責保険を適用し、自己負担なく治療を受けることができます。
3. 接骨院での治療開始
- 接骨院では、改めて問診や触診を行い、患者様の症状や身体の状態を詳しく把握します。
- 柔道整復師が立てた治療計画に基づき、一人ひとりに合わせた施術がスタートします。
【注意点】
- 病院での治療を完全にやめて接骨院のみに通院すると、後遺症認定の際に不利になる可能性があります。
- 病院と接骨院を併用し、月に1回程度は整形外科で医師の診察を受け、治療経過を記録してもらうことが大切です。
3. 交通事故治療における保険と費用
交通事故による治療費は、原則として加害者が加入している自賠責保険や任意保険から支払われます。
自賠責保険の適用
- 自賠責保険は、自動車やバイクの所有者に加入が義務付けられている強制保険です。
- 治療費、休業損害、慰謝料などが補償の対象となります。
- 接骨院での施術も、自賠責保険の適用対象となりますが、前述の通り、事前に保険会社への連絡が必要です。
- 自賠責保険には上限額(治療費・休業損害・慰謝料含め120万円)があるため、治療が長期化する場合は注意が必要です。
任意保険と人身傷害保険
- 任意保険は、自賠責保険では補償しきれない部分をカバーする保険です。
- 加害者が任意保険に加入している場合、自賠責保険の上限を超えた治療費や慰謝料も支払われます。
- また、ご自身が加入している人身傷害保険を利用して、治療費を補償することも可能です。
費用に関する注意点
- 接骨院での治療費は、自賠責保険が適用されれば窓口での自己負担はありません。
- しかし、保険会社が「治療の必要性がない」と判断した場合、治療費の支払いを打ち切られることがあります。
- 治療の必要性を客観的に証明するためにも、定期的な病院での診察が重要となります。
4. 治療期間と慰謝料について
治療期間の目安
- むち打ちの治療期間は、一般的に「3ヶ月」が一つの目安とされています。
- これは、保険会社が症状固定(これ以上治療を続けても改善が見込めない状態)と判断する期間として多用しているためです。
- しかし、症状の程度や個人差があるため、3ヶ月で完治するとは限りません。
- 3ヶ月を超えても症状が改善しない場合は、医師や柔道整復師と相談し、治療の継続や後遺症認定の申請を検討する必要があります。
慰謝料の計算方法
- 交通事故の慰謝料は、入院・通院によって生じる精神的苦痛に対して支払われるものです。
- 慰謝料の金額は、一般的に「通院期間」や「実通院日数」を基に計算されます。
- 接骨院への通院も、慰謝料の計算対象となります。
- 病院への通院と接骨院への通院を適切に組み合わせることで、慰謝料の金額にも影響します。
- 複雑なケースでは、弁護士に相談することで、適正な慰謝料を受け取ることができます。
5. 良い接骨院の選び方と弁護士との連携
良い接骨院の選び方
- 交通事故対応に精通しているか: 治療だけでなく、保険会社とのやり取りや書類手続きについても豊富な知識を持っているかを確認しましょう。
- 丁寧なカウンセリングと検査: 表面的な痛みだけでなく、事故の状況や身体全体のバランスを考慮した上で治療計画を立ててくれるか。
- 病院との連携体制: 提携している整形外科がある、あるいは病院での診断の重要性をしっかり説明してくれる接骨院を選びましょう。
- 施術者の国家資格: 柔道整復師の国家資格を保有しているかを確認しましょう。
弁護士との連携
- 治療が長引いたり、保険会社との交渉が難航したりする場合は、弁護士への相談を検討しましょう。
- 交通事故専門の弁護士は、適正な慰謝料や賠償金を得るための交渉、後遺症認定手続きなど、法的なサポートをしてくれます。
- 多くの接骨院では、弁護士事務所と連携しているため、相談先を紹介してもらうことも可能です。
まとめ
交通事故後の治療は、身体的な回復だけでなく、保険会社とのやり取りや精神的なストレスとの闘いでもあります。接骨院は、専門性の高い治療で身体の根本的な改善を目指し、さらに煩雑な手続きのサポートもしてくれる心強い存在です。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、必ず事故後すぐに病院を受診し、医師の診断を仰ぐこと、そして病院と接骨院を適切に併用することが重要です。この二つの医療機関が連携することで、患者様は身体の回復に専念でき、後遺症のリスクを減らすことができます。
もしも交通事故に遭ってしまったら、まずは警察への届け出と病院への受診を最優先に行い、その後、交通事故対応に詳しい接骨院に相談してみましょう。適切な治療と手続きで、一日も早い回復を目指してください。
当院は数多くの交通事故患者様を治療してきました。交通事故特化の施術法に加え、知識と経験を活かし早期の社会復帰を目指します。適切な治療を受けることで後遺症が残る確率は格段に下がります。
交通事故対応の際にはお気軽にご相談ください。

あんどう接骨院
院長 安藤雅紀(あんどう まさのり)
- 愛知県名古屋市出身(S63年4月21日生まれ)
- 米田柔整専門学校卒業
- 天白区の接骨院にて11年間修業
- 名東区のリハビリデイサービスにて2年間機能訓練指導員として従事
現在”愛知県立日進中学校 男子バスケットボール部外部コーチ”を務める
日進市内ミニバスケットボールチームにトレーナー・コーチとして関わる


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