
日進市のあんどう接骨院には多くのバスケットボール選手が来院されます。それは当院が中学校の男子バスケットボール部の外部コーチ・ミニバスのコーチ、トレーナーを行なっているためです。
その中で選手・保護者の方から「体力」についてのご質問を受けます。
試合の終盤になり「足が動かなくなる・息があがる・シュートが入らなくなる」このような状態は自身の体力が尽きかけていると言えるでしょう。しかし体力の底上げができれば、終盤までパフォーマンスを維持することができ、チームに良い結果をもたらすでしょう。
体力向上を目指す選手・保護者・コーチの方はぜひ、本記事を最後までご覧ください。
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はじめに:バスケットボールの「走りきる体力」とは

バスケットボールは、高強度なスプリント(ダッシュ)とジャンプ、急激な方向転換が連続するインターバルトレーニングのような特性を持つスポーツです。試合で「走りきる」ためには、単なる長距離走の持久力ではなく、高強度な運動を繰り返す能力(反復スプリント能力)と、それを支える効率的な疲労回復力が不可欠となります。試合後半に足が止まる、シュート精度が落ちるといった現象は、この反復スプリント能力の低下、すなわち疲労の蓄積が原因です。
この記事では、バスケットボールに特化した体力向上のトレーニング法に加え、スポーツ外傷・障害の専門家である柔道整復師が在籍する接骨院が、疲労の予防と回復、そしてパフォーマンス維持にどのように貢献できるかを、医学的知見を交えて解説します。

第1章:バスケットボール特有の体力構造と科学的トレーニング
1-1. パフォーマンスを維持する鍵:反復スプリント能力(RSA)
バスケットボール選手に求められる「体力」は、反復スプリント能力(Repeated Sprint Ability, RSA)に集約されます。これは、短時間(通常10秒未満)の全力疾走と短い休息(通常60秒未満)を繰り返す能力です。試合中の速攻やディフェンスへの戻りは、まさにこのRSAに依存しています。
【RSA向上のためのトレーニング戦略】
- 高強度インターバルトレーニング(HIIT):
- 全力ダッシュ(5~10秒)と、ジョギングまたはウォーキングによる積極的休息(10~30秒)を組み合わせたトレーニングです。これを複数セット行うことで、疲労下でも高い運動強度を維持できる身体、すなわちRSAを高めます。
- 状況特異的なドリル:
- コート上の制限区域内でのアジリティドリルや、ボールを使ったトランジション(攻守の切り替え)ドリルにHIIT要素を組み込みます。これにより、単なる直線ダッシュではなく、バスケットボールの動きに直結した疲労耐性を養います。
- 筋力トレーニングとの統合:
- 下肢の爆発的な筋力(スクワット、デッドリフト、ジャンプトレーニングなど)は、スプリント能力の土台です。これらの筋力トレーニングとコート上でのRSAトレーニングを組み合わせることで、筋疲労に対する耐性を高めることができます。
1-2. 疲労のメカニズムと下肢への負荷
バスケットボールの疲労は、主に下肢(特に大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋)の筋組織への微細な損傷と、筋内グリコーゲン(エネルギー源)の枯渇、そして代謝副産物(乳酸など)の蓄積によって生じます。これらの高負荷な動作は、膝や足首の関節、靭帯にも繰り返し衝撃を与え、ジャンパー膝やシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)といった慢性的なオーバーユース障害の原因となります。

第2章:接骨院による「走りきる体力」の土台作り
接骨院(柔道整復師)は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)といった急性外傷の治療を専門としていますが、それ以上に慢性的な疲労回復、身体のコンディショニング、ケガの予防において重要な役割を果たします。これらは、選手が1試合を通して高いパフォーマンスを維持するための土台となります。
2-1. 疲労回復(リカバリー)の科学的促進
試合や練習で酷使された筋肉は、炎症を起こし硬くなります。この状態を放置すると、柔軟性が失われ、パフォーマンスが低下し、最終的に肉離れなどのケガにつながります。
- 手技療法とスポーツマッサージ:
- 柔道整復師による専門的な手技は、硬結した筋肉(トリガーポイント)を特定し、深層の筋組織の緊張を緩和します。これにより、血流とリンパの流れが改善し、疲労物質や炎症性物質の排出が促進され、筋肉の回復スピードが向上します。
- 物理療法(電気治療・温熱療法):
- ハイボルテージ治療などの電気療法は、深部の筋肉や神経にアプローチし、痛みや炎症を抑えます。温熱療法や超音波治療は、血行を改善し、組織の治癒力を高めます。これらは、選手が迅速にコンディションを回復し、次のトレーニングに臨むために有効です。
あんどう接骨院トレーニング後のケアを怠ると、重大なケガに繋がる恐れがあります。
接骨院の活用とセルフケアで高いパフォーマンスを発揮しましょう!


2-2. ケガの予防と運動効率の最大化
疲労が蓄積すると、関節や筋肉の連動性が損なわれ、無駄なエネルギーを使うようになります。接骨院でのケアは、このエネルギーロスを防ぎます。
- アライメント(身体の配列)の調整:
- バスケットボールの急激な動作は、骨盤や背骨、股関節、足首などのアライメント(歪み)を引き起こしやすいです。歪みがあると、体幹が不安定になり、力を効率よく地面に伝えられず、無駄なエネルギー消費が増加します。接骨院では、関節調整や骨盤調整を通じて身体の軸を整え、運動効率の向上を図ります。
- 柔軟性の回復と可動域の確保:
- 疲労による筋肉の硬直は、関節の可動域を狭めます。特に股関節や足首の可動域が制限されると、ジャンプや方向転換の際に他の部位(膝など)に負担が集中し、オーバーユース障害のリスクが高まります。当院では、個々の状態に合わせたストレッチや関節モビライゼーションを指導し、柔軟性を回復させます。
- テーピングとサポーターの指導:
- 捻挫などの既往がある部位に対し、適切な予防的テーピングやサポーターの使用を指導することで、関節の安定性を高め、不安なく全力でプレーできる状態を作り出します。
2-3. 疲労を予防するフォーム指導
慢性的な疲労や痛みは、非効率的な動作パターンから生じていることが多々あります。接骨院では、単なる痛みの治療に留まらず、その痛みの根本原因となっている動作の癖や筋力バランスの崩れを評価し、修正するための指導を行います。例えば、ランニングやジャンプの着地時につま先が外側を向き膝が内側に入る「ニーイン・トゥーアウト」の癖は、疲労を増大させ、膝の靭帯や半月板に負担をかけます。これに対し、体幹や股関節周囲の安定化トレーニングを指導することで、根本的な改善を目指します。



ケガの予防はトレーニングの継続に必要不可欠!
専門家による予防は体力向上の近道です!
第3章:継続的なコンディショニングと生活習慣
「走りきる体力」は、一回の施術やトレーニングで得られるものではありません。日々の積み重ねと継続的なケアが必要です。
3-1. 栄養と水分補給
運動量の多いバスケットボール選手にとって、グリコーゲンの枯渇を防ぐための炭水化物、筋肉の修復を促すタンパク質、そして電解質を含む水分補給は極めて重要です。疲労回復を早めるためには、トレーニング後30分以内の適切な栄養摂取(ゴールデンタイム)を意識し、身体の回復をサポートする必要があります。
3-2. 質の高い睡眠の確保
成長ホルモンの分泌と筋組織の修復は、主に深い睡眠中に行われます。十分な時間と質の高い睡眠を確保することが、接骨院での施術効果を最大化し、次の日に疲労を持ち越さないための最良のリカバリー手段です。


結論:接骨院を最高の「体力維持パートナー」に
バスケットボールで1試合を走りきる体力は、トレーニングとケアの連携によって作られます。当院は、トレーニングによる筋組織への高負荷を定期的にリセットし、身体の構造的効率性を高め、ケガのリスクを低減させることで、選手が常に最高の練習強度で取り組める環境を提供します。
専門家である柔道整復師のアドバイスを取り入れ、自身の身体に起こっている変化を理解し、積極的なコンディショニングを行うことが、試合の最終盤までコートを支配できる「走りきる体力」を身につけるための最も確実な道と言えるでしょう。


参考文献


あんどう接骨院
院長 安藤雅紀(あんどう まさのり)
- 愛知県名古屋市出身(S63年4月21日生まれ)
- 米田柔整専門学校卒業
- 天白区の接骨院にて11年間修業
- 名東区のリハビリデイサービスにて2年間機能訓練指導員として従事
現在”愛知県立日進中学校 男子バスケットボール部外部コーチ”を務める
日進市内ミニバスケットボールチームにトレーナー・コーチとして関わる











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