あんどう接骨院には急性の外傷を負った患者様が多く来院されます。
「捻挫」「打撲」「肉離れ」などスポーツ現場のみならず、日常生活においても様々な理由でケガをします。ケガをした直後にどのような対応をしたら良いかというご質問を度々受けます。
本記事は皆様の抱える応急処置の仕方について解説しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイント
- RICE処置は急なケガの応急処置の基本です。
- 近年、RICEに代わる新しい概念として、「POLICE処置」が提唱されています。
- 論文 [1] は、急性足関節捻挫の治療において、完全な固定よりも早期からの「適切な負荷」が重要であることを示しています。
- 接骨院は、ケガの専門家である柔道整復師が、診断から施術、再発防止までをサポートします。
- 適切なRICE処置と接骨院での専門ケアを組み合わせることで、早期回復と再発防止につながります。
スポーツ中や日常生活で、思いがけずケガをしてしまった経験はありませんか? 捻挫や打撲、肉離れといった急なケガに見舞われたとき、適切な応急処置ができるかどうかで、その後の回復に大きな差が出ます。
この記事では、急な外傷に対応するための応急処置の基本である「RICE処置」について、その具体的な方法から、最新の研究動向、そして専門家である接骨院の役割まで、詳しく解説していきます。

RICE処置とは?応急処置の基本原則
RICE処置とは、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの英語の頭文字をとった言葉で、急な外傷に対する基本的な応急処置法です。この処置をケガの直後に行うことで、痛みや腫れ、内出血を最小限に抑え、早期回復を促すことができます。
1. Rest(安静)
ケガをしたら、まずは動かさずに安静にすることが最も重要です。無理に動かすと、損傷した組織の範囲が広がり、症状が悪化する可能性があります。患部をシーネ(副子)や添え木、テーピングなどで固定し、安定させることが大切です。
2. Icing(冷却)
患部を氷のうやビニール袋に入れた氷などで冷やします。冷やすことで、血管が収縮し、内出血や腫れを抑え、痛みを和らげる効果があります。ただし、冷やしすぎると凍傷の危険があるため、タオルなどを挟んで直接肌に当てないように注意しましょう。冷やす時間は15〜20分が目安で、感覚がなくなるまで冷やしたら一旦外し、再び痛みが出てきたら繰り返します。
3. Compression(圧迫)
患部を弾性包帯やテーピングなどで適度に圧迫します。これにより、腫れや内出血を最小限に抑えることができます。ただし、強く圧迫しすぎると血行が悪くなり、痺れや変色などの症状が出ることがあるので、圧迫のしすぎには注意が必要です。
4. Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に持ち上げます。重力を利用することで、患部への血液の流れを緩やかにし、腫れや内出血の広がりを防ぎます。特に、足首や膝のケガの場合、寝るときにクッションなどを足の下に置いて高く保つことが有効です。

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RICE処置のその先へ:最新の応急処置「POLICE」と接骨院の役割
RICE処置は長年、応急処置の基本とされてきましたが、近年のスポーツ医学や運動生理学の研究により、さらに進化した概念が提唱されています。それが、POLICE(ポリス)処置です。
POLICE処置は、従来のRICE処置の4つの要素に、Optimal Loading(適切な負荷)という考え方を加えたものです。
- Protection(保護): Rest(安静)に代わり、患部を「保護」する。
- Optimal Loading(適切な負荷): 安静に加えて、痛みのない範囲で「適切な負荷」をかける。
- Ice(冷却)
- Compression(圧迫)
- Elevation(挙上)
なぜ「適切な負荷」が重要なのか?医学論文から見る新常識

従来のRICE処置では、ケガをした患部は完全に安静に保つことが最善とされていました。しかし、完全な安静は、患部周辺の血行を悪化させ、組織の修復を遅らせる可能性があることが指摘されています。
この点について、「Acute Ankle Sprain Management: An Umbrella Review of Systematic Reviews」と題された論文は、急性期の足関節捻挫の治療において、完全な固定(immobilization)よりも機能的治療(functional treatment)が優れているというエビデンスを支持しています [1]。
「機能的治療」とは、早期からの適切な負荷(Optimal Loading)を含む治療プログラムを指します。この論文では、非外科的治療が急性足関節捻挫の管理に効果的であり、特に機能的なアプローチが望ましいと結論付けています。また、理学療法や監督下での運動療法が再負傷の予防や足関節の背屈可動域を回復させるのに効果的であるというエビデンスも示されています。
この「適切な負荷」の見極めは、専門家でなければ非常に困難です。どの程度なら動かしていいのか、どの動きは避けるべきなのか。 間違った判断をしてしまうと、かえってケガを悪化させてしまうリスクがあります。
そこで、専門家である接骨院の柔道整復師の役割がさらに重要になります。当院では、以下のような専門的な処置やアドバイスを提供しています。

1. 的確な診断と適切な施術
捻挫だと思っていても、実は骨折しているケースもあります。接骨院では、触診や問診を通じて、ケガの正確な状態を判断し、その状態に合わせた適切な施術を行います。
2. 患部の固定と保護
RICE処置の「Rest(安静)」、そしてPOLICE処置の「Protection(保護)」を確実にするため、接骨院ではシーネやサポーター、テーピングなどを使い、患部をしっかりと固定します。これにより、損傷した組織がこれ以上悪化するのを防ぎ、治癒を促します。
3. 「適切な負荷」の見極めとリハビリテーション指導
急性期の炎症が治まった後は、痛みの状態を細かく確認しながら、最適なタイミングで適切なリハビリテーションを開始します。これは、RICE処置だけでは得られない、POLICE処置の核心となる部分です。物理療法や手技療法などを組み合わせることで、自然治癒力を高め、回復を早めるサポートをします。
4. 再発防止のためのアドバイス
ケガが治った後も、同じ部位を再びケガしないようにストレッチ方法や筋力トレーニング、日常生活での注意点など、再発防止のためのアドバイスを提供します。これは、スポーツ選手だけでなく、誰もが健康な生活を送るために非常に重要なことです。
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なぜ接骨院は頼りになるのか?
「ケガをしたら病院に行くべきでは?」と考える方もいるかもしれません。もちろん、骨折や脱臼など、医師の診断が必要な場合もあります。 しかし、接骨院は、柔道整復師法に基づき、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷といった急性の外傷に対して、医師の同意を得ずに処置を行うことができる専門家です。
特にスポーツによるケガや、日常生活で起こるちょっとしたケガに対しては、素早く対応できる接骨院が心強い存在となります。仕事や学業で忙しい方でも、当院はご予約優先となっておりますので待ち時間は少なくなっております。
まとめ:RICE処置から接骨院での専門ケアへ

急なケガに見舞われたら、まずは「RICE処置」で応急的に対応しましょう。そして、その後は放置せずに、速やかに接骨院で専門家の診断と処置を受けることが、早期回復と再発防止の鍵となります。
ケガをしてから時間が経つと、痛みや腫れが慢性化し、治りにくくなるケースも少なくありません。早期に適切な処置を施すことで、痛みのない健康な体を取り戻し、活動的な毎日を早く再開することができます。
いざという時には早めに当院にご連絡ください。負傷の状況を詳しくお聞かせいただき、早急に対処いたします。
Access
当院へのアクセス
| 住所 | 〒470-0122 愛知県日進市蟹甲町中島283-6 |
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| 駐車場 | 敷地内に4台 東側の第2駐車場に7台 完備 |
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| アクセス | 日進市役所より徒歩2分 | ||||
| 営業時間 |
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あんどう接骨院
院長 安藤雅紀(あんどう まさのり)
- 愛知県名古屋市出身(S63年4月21日生まれ)
- 米田柔整専門学校卒業
- 天白区の接骨院にて11年間修業
- 名東区のリハビリデイサービスにて2年間機能訓練指導員として従事
現在”愛知県立日進中学校 男子バスケットボール部外部コーチ”を務める
日進市内ミニバスケットボールチームにトレーナー・コーチとして関わる


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